『交通事故のその後~
遺族の現実と企業にできること~』
(第1回リモート講習会)
突然の理不尽で無責任な行動が大切な家族を奪った。言葉にできない悲しみと喪失感。あの日を境に、当たり前だった日常は一瞬で壊れ、時間が止まってしまう。もう二度と交わすことのできない会話、聞くことのできない笑い声、一緒に過ごすはずだった未来。その一つひとつを思い出すたびに、「なぜなんだ」「なぜあのとき、あの場所で」という思いが胸の中で渦巻く。
被害者遺族である講師の小谷真樹氏はこの14年間、そんな思いを抱き、自分たちのように苦しむ被害者家族を作らない為に交通安全啓発活動を続けておられます。
小谷講師やこの交通事件の被害者遺族の方々の働きかけによって、本来あってはならない『無免許運転』が『危険運転致死傷罪』を加えて厳罰化され、無免許運転と知りながら車を貸した者は『無免許運転幇助』などの量刑を伴う法改正がなされました。

小谷講師の交通事件と異なり、一般的な交通事故は、ほんの一瞬の不注意や「これくらい大丈夫だろう」という気のゆるみから起こります。
しかし、その結果として奪われる命と、残された家族の苦しみは、一生消えることはありません。
交通事故の遺族は、深い悲しみと向き合いながらも、同じような事故でこれ以上悲しむ人を増やしたくないという強い願いを抱くようになります。
どうか、ハンドルを握るすべての人に知ってほしいのです。あなたの運転には、見知らぬ誰かの「大切な人の命」がかかっているということを。
スピードを少し落とすこと、スマートフォンから目を離すこと、飲酒運転を絶対にしないこと。その小さな決意と行動が、かけがえのない命と、遺族の未来を守ることにつながります。
遺族の願いはただ一つです。同じような悲しみを、これ以上誰にも味わってほしくない。その思いを胸に、今日も交通安全の大切さを伝え続けています。